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小泉稲荷の大鳥居と赤城山 紙・水彩画

小泉稲荷は商売の神様と聞かされていた事もあったり、小泉稲荷の近くには親戚がいて、春祭りには毎年、祖父や祖母と一緒に訪れました。そして親戚の家から小泉稲荷へいくのも子供心に嬉しかった。我が家では私が受け継ぐと8代目になる籠職人の家系で商売繁盛には小泉稲荷への参拝は欠かせず、毎月やっていた縁日にはいかないと気が済まないと言うくらい必ず出向いて、生活に密着している場所であった。祖父の子ども時代には毎月15日の縁日には我が家で作った籠も売っていた事もあったと聞かされ、ここへくると懐かしさが込み上げてくるのを憶える。またそこには必ず、赤城山が見えていたのである。