· 

境上渕名早川からの赤城山 キャンバス・油彩

木々の枝は冬の間には左右に張り出す枝ぶりは1本1本どの幹から出ていることぐらいは容易にわかっていた。ところが5月になって、花が散った後は緑一色になり、どこからどこまでが1本であるかもわからないほどの葉の塊のようになった。その緑の塊の中から先へ先へと小枝たちは伸びようとして風に揺れている。自然界の草や樹木は伸びたいように伸び、太くなりたい小枝も風になどには負けないで天に向かって思い切って伸ようとしているように見えてすがすがしいほどである。私も描きたい対象を自分の気持ちに正直に描きたいと願うばかりです。