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鹿田山のベンチと赤城山

我が家から車で15分ぐらいのところに鹿田山という小高い丘のような山がある。ここは群馬県みどり市である。農業のための開発が行われたことで散歩道が整備され、新しくトイレや駐車場もリニューアルされた。以前から花の咲く時期には必ず訪れていました。それも連日のように行きたくなる場所の一つでした。時には水彩画、風もなく穏やかな日には油絵具とスケッチ用具をリュックに詰めて、山用のヤッケを着込み出かけるのがとても気持ちが良い場所にもなっています。なだらかな散歩コースの山なのに大げさすぎる身支度は今日こそ描いてやるという自分だけの意気込みであった。同時刻に駐車場に降り立った方々から向けられる視線もまんざらでなく、創作意欲の焚き付けにもなっている。最初はいつものコースを一回りして描いて見たい場所を探してくるのだが結局はこのベンチのある場所が一番好きな場所であることは変わりなく、毎回納得している自分に苦笑しながらここへ来るのである。この絵の手前の影は左側にある四阿のもので、大勢の方が同時にお休みできるようになっている。一息ついている皆さんの邪魔にならないように、見晴らしの良い場所の手前で描くことが多く、人波によって見えなくなることも良くありますが、見なくても描けるくらい長年描いていることから、その時の風の香りや風向きをこの場所で感じ取れていれば筆が先に進む心地よさがここにはあります。