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畜産試験場の近くから見た鍋割山

グループ赤城山のメンバーの方から写真をお借りして一度はその写真画像で挑戦はしたものの、対象物の鍋割と近景の畑や中景になる建物との奥行のような、空気の厚みともいえる距離感がつかめず、とうとうやってきてしまいました。やはり写真のとおり素晴らしく、圧倒され続けた時間が流れ、ようやく筆を持つ気になった時は、鍋割の影が山肌に落とす影の幅がだいぶ広く変わってしまい、暗い部分の比率の変更をすることになった。同様に中景の樹木の影も濃くなってきていたことから全体のトーンを落とすことでしのげ、大きくは構図の変更は考えずに、その先へ進めることになった。広々とした畑は牧草を半分刈り取ったことで土の部分と緑の部分がはっきりとしていて、その台地は大きく左へ来るほど、勾配があり、赤城山の中腹であることを感じ取れるようでありました。とても気持ちの良い場所で、いつまでも描いていたいようなさわやかな風もやがて強くなり、途中であったが切り上げることになった。夕方のこともあり、通勤時間帯なため、車で1時間ぐらいの道のりのアトリエに帰り、先ほどの興奮が冷めないうちにと自分の中で時間を止めて描き終わりました。