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赤城ビジターセンター前スキー場にて

今回から「小さな油絵プロジェクト」が始動しました。対象にしている小さな油絵とは、はがきサイズのことであります。さすがにこれ以下であるとサインひとつとってみても、相当小さい文字を書かなくてはならず、本来の勢いのあるサインというわけにいかず困りました。今回のサインもどことなくぎこちなく情けありません。それはそうと、本来は大きなキャンバスで心の赴くままに好きな赤城山の白樺を現地で描ける喜びを今まで味わって満足でありました。しかしながらそれは自分の車で乗り付け、駐車場を活用してのことであります。イーゼルや2枚合わせにしたキャンバス、さらに座りやすい折り畳み椅子。これらを持ち込み、時には制作中に自家焙煎のコーヒーまで飲むこともありました。この活動形態を今年からは大きく見直すことにしましたので書かせていただきました。まず第一番として車は使わない。第二番は持ち物を小さくして歩きやすくする。第三番は家から歩くことにしました。描画材も工夫して現地で捨てる溶剤は一切持たない。つまり筆は洗わないで使う。また、どっこいしょと座っては描かない。つまり椅子は持たない。この他に、どうしても改善できないのがお弁当であって、おにぎり2個とサラダや食後のコーヒーである。水を入れたステンレス保冷筒とお湯を入れた保温筒。それにコーヒーミルである。スケッチポイントでの昼食は格別である。これらのことをひとつひとつ実践して、今まで「風の画家と呼ばれたい」と真冬であっても水彩画を描いてきましたが、これからは気軽に油絵を山や旅行先で描く喜びを〈Zoomオンライン教室〉でお伝えしたいと企画しました。この「小さな油絵プロジェクト」は今回のこの一枚から始まりました。