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桐生市桐生大橋周辺より早朝の赤城

早朝とはいえ日差しをまともに顔に受けると、この時間であってもまぶしく暑いと感じた。河川敷の駐車場に車を置き、折畳椅子と描画材、そしてこの時期忘れてはいけない冷水の入った小さいポットをもって、スケッチポイントを目指して歩き始めた。歩き出してすぐさま反省した。やはり太陽の上がらないうちにスケッチポイントに来る必要がある。わずかしか歩いていないのに倦怠感のような体の重さを感じた。しかしこの中であっても散歩している人の多さに驚かされた。行きかう皆さんの笑顔のあいさつで持ち物が軽くなった気分がした。土手の上に上がるとちょうど校舎や樹木が朝の低いところにある太陽を遮ってくれて随所に隠れられるところがあった。それと同時に土手の上のアスファルトには光と影が私の好きなパターンで展開していてうれしくなった。アスファルトの道路も描きたくて赤城山を多少北に移動して中景と近景の間に、偶然描いている途中から雲が多くなってきたため景色の矛盾を解消できた感がある。